先日、春風亭一之輔さんの落語を聴きに行きました。
瞬時にその時代の光景が目の前に広がるような噺家さんの話芸って本当にすごいですね!
独演会で最後は鼠穴という演目だったのですが、話の中で「五臓」という言葉が出てきました。五臓というのは東洋医学で大変重要視する五行説からきており、肝・心・脾・肺・腎の5つの臓器を示しています。
江戸時代、悪夢を見るのは五臓(内臓)の疲れが原因という考えがあったようです。
自分にとって身近な言葉だったので、おおっ!と興味深く聴きました。
内容は一生懸命働いてお金持ちになった主人公が疎遠になっていた兄を訪ね、久々水入らずで話し込み、兄から泊っていくよう懇願され兄の家で就寝したのですが、自分の蔵のセキュリティが気になっていた為、蔵の鼠穴(ネズミがあける穴のようです)から火が出て、悲劇が続く、、という悪夢を見たというもの。
いわゆる夢オチで、夢だったと気付いた主人公が「(土蔵の)鼠穴が気になってたからだ」と言うのですが、最後のオチ(サゲ)の兄のセリフ「夢は土蔵の疲れだ」が「??」となってしまい(情けないですが)
終演後、ネットで調べてみました(^^;
ネットには「土蔵(どぞう)」と「五臓(ごぞう)」をかけたもの、とあってダジャレなんだ、と分かりました(^^;
五臓を知っているのに洒落と分からなくて悔しい〜(笑)
ちなみに東洋医学では夢は肝(いわゆる肝臓)と関係すると言われています。
主人公はお兄さんと深酒をして肝臓が疲れていたのかもしれませんね。
◆写真は落語とは関係なく(!)、東高根森林公園の藤の花です